一番美しく
一番美しく
黒澤明
発売日:2002-12-21
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:79906
???1944(昭和19)年、太平洋戦争も末期に近づいてきたころ、女子挺身隊として軍需工場に配属されたうら若き女性たちの青春、その日常をセミ・ドキュメンタリー・タッチでとらえた黒澤明監督の第2作。
???そもそも戦意昂揚映画の一環として企画されたものだが、表面的にはお国のために滅私奉公する乙女たちの姿を描きつつも、その実は個々が団結してチームとなり、みんながひとつの目標に向かって突き進んでいくことの美しさや尊さこそを、黒澤監督は実に愛らしく描いているのだ。監督自身「自作で一番可愛らしい作品」と語っているが、それもそのはず、本作のヒロインであり、乙女たちのリーダーとして気丈に、そして健気にふるまう渡辺つる役の矢口陽子は、後の黒澤夫人であり、夫を終生支え続けた賢妻として皆から親しまれた人物でもあった。(的田也寸志)
★★★★★ 2003-12-15 さすが黒澤
何年か前この映画をBSで見ました。男の目から看た戦争映画はたくさんありますが、この時代の女性の強さたくましさを看る事ができました。その反面生きてゆくことの脆さ切なさも感じます。軍事工場で働く女性達を黒澤の目をとうすと当時の国民の言いたい事が判る気がします。
>>もっと詳細を見る