続 姿三四郎
続 姿三四郎
黒澤明
発売日:2002-10-25
おすすめ度 ★★★★☆
売り上げランキング:14081
???黒澤明の名声を全国にとどろかせたデビュー作『姿三四郎』の続編。長い旅から修道館に帰って来た姿三四郎(藤田進)だったが、右京が原の闘いで彼に敗れた檜垣源之助(月形龍之介)の弟ふたりが、復讐のため三四郎の命を狙うようになる。しかし三四郎は、師匠の矢野正五郎(大河内傳次郎)から他流試合を禁じられており…。
???出演者も前作とほぼ同じで、月形が檜垣とその弟の2役を演じるといった趣向もある。ただし、今回は太平洋戦争終結間際という時節を反映してか、明治のロマンティシズムよりも闘争本能がメインになってしまっている。また、悪さを働くアメリカ人水兵たちを三四郎がこらしめるといった、いかにも戦意昂揚映画といったシーンも用意されており、黒澤監督にとってはあまり多くを語りたくない作品となってしまったが、単純に娯楽映画としてとらえたときのおもしろさは、やはり折り紙付である。(的田也寸志)
★★★☆☆ 2004-12-19 時代を感じてしまいますね
色々な意味で、時代を感じる作品ですね。当時の世相を反映しているというだけでなく、単純に格闘系娯楽映画として観た場合にも、その格闘シーンがやはり現代とは違うなぁという感じです。空手家が、柔道家と向かい合って「ヤァー!」「トー!」などと掛け声を上げながら攻撃して行くというのは、K1などを観なれている現代の我々からするとやはりどこかずれている感じがしてしまいます。
しかし、それでも、一本の娯楽映画としては十分に楽しめる作品ですし、観ても決して損はないと思います。ですが、個人的には、やはりこの『姿三四郎』のシリーズは他の黒澤作品と比べると少し落ちるかなぁという気がします。
やっぱり『七人の侍や』『用心棒』『蜘蛛の巣城』『隠し砦の三悪人』などの有名どころの作品は桁違いに面白いですから、それらの作品と比べる方に無理があるのかもしれませんが、黒澤作品として観た場合の満足度はやはり他の作品よりは低いですね。
★★★☆☆ 2004-12-06 時代を感じてしまいますね
色々な意味で、時代を感じる作品ですね。当時の世相を反映しているというだけでなく、単純に格闘系娯楽映画として観た場合にも、その格闘シーンがやはり現代とは違うなぁという感じです。空手家が、柔道家と向かい合って「ヤァー!」「トー!」などと掛け声を上げながら攻撃して行くというのは、K1などを観なれている現代の我々からするとやはりどこかずれている感じがしてしまいます。
しかし、それでも、一本の娯楽映画としては十分に楽しめる作品ですし、観ても決して損はないと思います。ですが、個人的には、やはりこの『姿三四郎』のシリーズは他の黒澤作品と比べると少し落ちるかなぁという気がします。
やっぱり『七人の侍や』『用心棒』『蜘蛛の巣城』『隠し砦の三悪人』などの有名どころの作品は桁違いに面白いですから、それらの作品と比べる方に無理があるのかもしれませんが、黒澤作品として観た場合の満足度はやはり他の作品よりは低いですね。
★★★★☆ 2003-03-04 特典映像の価値
あらゆる解説で語られているように,戦争昂揚映画的な面があり,黒澤明自身あまり多くを語りたがらないようですが,一本の娯楽作品として十分耐えうるものになっているところは,監督第3作目とはいえ,やはり黒澤明の偉大さだと思います。
三四郎に憧れて入門した元車夫が,はじめは緊張していながらも,道場に慣れて次第にふてぶてしくも思える姿になっていきます。そんな元車夫の変化を,道場で礼をするシーンを繰り返し重ねることで表現しているところは,まさに映画にしかできない表現だと思います。特典映像にある,このアイデアを海外の映画から得たと語る監督の姿に,監督の映画に対する愛情を感じます。
また,特典映像で能についても触れられており,目からウロコが落ちる思いがしまし!?!!?。わずか20分程度の特典映像ですが,十分価値のあるものになっています。
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