ラストマン・スタンディング
ラストマン・スタンディング
ウォルター・ヒル
発売日:2003-05-21
おすすめ度 ★★★★☆
売り上げランキング:37933
★★★☆☆ 2005-08-26 『用心棒』の面影もかすかに感じます。でも、やっぱり、本家には及ばず…
黒澤明監督の『用心棒』を禁酒法時代のアメリカを舞台にリメークした作品です。役柄は三船敏郎役をブルース・ウィリスが、仲代達也役をクリストファー・ウォーケンが演じています。
リメークと言うだけあってストーリーは『用心棒』とほぼ同じですが、映画全体の雰囲気はやはりかなり違った印象を持ちます。特にブルース・ウィリスが渋いのはいいんですけどちょっと暗すぎるかなぁという気がするんですよね。本家の三船敏郎は、渋さの中にもどこかコミカルな雰囲気も併せ持っていて人間的な親しみやすさのようなものを感じたのですが、この『ラストマンスタンディング』のブルース・ウィリスにはその親しみやすさがないですね。
それとは対照的に三船のライバルである仲代達也のポジションを演じたクリストファー・ウォーケンのほうは結構いい感じに仕上がっていると思います。本家の仲代がもっているどこかキレたような雰囲気を巧みに表現していると思います。
ただ、映画全体としては何となく物足りないですね。もちろん本家の黒澤と比べること自体間違っているのかもしれませんが、こちらの『ラストマンスタンディング』の方は本家が持っている娯楽作品としての性格がかなり薄れて、バイオレンスアクションの色が濃い仕上がりになっていますから、そこらへんのギャップにちょっと違和感がありました。
★★★★☆ 2004-01-02 男達のかけ引き
黒澤の「用心棒」の域は越えていませんが、充分楽しませて頂きました。彼が下心みえみえでにやっとすると、どういう行動にでるのか反射的に期待してしまいます。そしてその期待は決して裏切られません。全体的に色が少なく、土砂降りの雨や夜のシーンも多く派手さは全くありませんが、まさにそこがこの作品の魅力となっています。2人のワルと彼のかけ引きは見もの。
★★★★★ 2003-08-10 悪党のダンディズム
男の渋さでクラクラきそう。西部劇仕立て風で、実は西部劇は好きではないが、これは別。フルース・ウィルスの為に観たが、マフィアのボスのクリストファー・ウォーケンも冷徹で、相変わらずちょっとクレイジー気味でいい味がでている。
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